5年 社会科 水産業のさかんな地域
どうして、日本のまわりの海は、魚がたくさんとれるのだろう
水産業の学習の導入です。
まず、教科書の写真の和食の飲食店を提示します。
そして、世界の日本料理店は、どれぐらいあるのか予想させます。
現在、世界の日本料理店は約16万店あることと寿司屋が多く、日本からの魚が人気があることを知らせます。
世界の三大海洋で多く魚がとれているのは、太平洋、そして、大西洋、インド洋と続き、特に、太平洋の北西部、つまり日本のまわりの海が世界で最も魚がとれる海だと知らせます。
どうして、日本のまわりの海は、魚がたくさんとれるのだうと発問し、めあてにします。「えさが多い」「気候がいい」「海流がある」など見通しとなる予想がでればいいと思います。
ここで資料を提示します。
まぐろとたいの寿司です。どちらのすしが好きか尋ねると子どもたちは大騒ぎになります。その話し合いのなかで、まぐろやかつおは、赤身でたいやひらめは白身ということを押さえます。
そして、どうして、赤身と白身の魚に分かれているのだろうと発問します。
まぐろは、長い距離を泳ぐので血管が発達して色素たんぱく質が多く、赤身に、たいは、どちらかというと短距離選手で白身ということを子どもたちとのやり取りの中で確認します。
さらに、魚は、海面近くを泳ぐ浮き魚と海底近くにすんでいる底魚がいることを知らせ、まぐろとたいは、浮き魚と底魚のどちらか発問します。
浮き魚のまぐろは、回遊魚として海流に乗って長い距離を泳ぐこと、底魚のたいは、回遊は、しないことを確認して、日本のまわりには、海流があるのか子どもたちに尋ねます。
教科書の資料から4つの海流を指でなぞりながら確認して、太平洋側に大きな海流日本海流と千島海流が流れていることを押さえます。さらに、水あげ量の多い漁港ベスト5を調べるように指示します。
太平洋側の大きな海流が流れているところに漁港が多いこと、ここで、2021年の水あげ量は、4位が長崎であることを知らせ、大陸棚が広がっているところということに気付かせます。たいの漁獲量1位は、長崎であることも付け加えます。
日本のまわりの海は、海流が流れ、大陸棚が広がっているので魚がたくさん獲れることをまとめ、振り返りをします。
まぐろとたいは、同じ魚の獲り方をしているのかと尋ね、次時のさんま漁につなげます。
5年社会科 国土の地形の特色は?~フランスの地形と比べて~
国土の地形の特色を調べよう
国土の気候と地形の特色の学習で、国土の地形の特色を地形図から調べる活動があります。日本の地形図だけから特色を見ていくのは、平板で子どもたちピーンときません。
そこで、ワールドツアーでベルサイユ宮殿のあるフランスを見ていたので、そのフランスの地形図と比べてみようと問いかけます。領土の面積は、フランスの方が少し広いですが、地形の様子が大きく違います。
ウィキペディアより
パワーポイントで並べて提示したり、ミライシードのオクリンクで送ってもいいと思います。
すると、子どもたちから、次の意見が出ます。
・日本は、まん中に山地が続いている。
・平野が狭く、海沿いにある。
・川が短い。
教師の方から、山地から短い川は、流れが急になっていることを図などで説明します。
フランスと比べると、イメージがしやすくなります。
そして、山地、山脈をおさえていきます。
まず、日本の屋根といわれる飛騨、木曽、赤石山脈から始めます。
ここに位置しているのが、長野県、3000m級の山々があります。高地の学習につながります。
この日本の屋根から東側は、山地、山脈が南北に連なっています。
日本海側と太平洋側の気候の違いに大きく関わるところです。
そして、西側は、東西に山地、山脈が連なっています。
瀬戸内の雨の少ない気候に関わるところです。
次の地形と気候の関係に生かしていきます。
5年社会科 日本の最南端の都道府県は。
日本の国土はどこからどこまで
まず、日本の国土のすがたとして、日本は北海道、本州、四国、九州の大きな島と、たくさんの島々からできていることを地図で確認します。地図帳(帝国書院)のP29、30を開いておきます。
たくさんの島々というのは、どれくらいの数か予想させます。14125という数字を告げると子どもたちは驚いていました。教科書は、6800以上の島々と書いているけど、詳しく調べると14125の島々だったと知らせます。大切なポイントです。
そして、子どもたちに発問します。
「日本で最も南にある都道府県は、どこでしょう。」
子どもたちからは、「沖縄県」「鹿児島県」などと声があがります。「東京都」と答えた時に、「正解です。証拠を見つけましょう。」と地図帳から探すように指示します。
日本の最南端は、沖ノ鳥島で、東京都であることを確認します。グーグルアースを使って、実際の島の様子を見ます。
同様に最北端の択捉島、最東端の南鳥島、最西端の与那国島を地図帳で確認して、グーグルアースで島の様子を見ます。
最後に、沖ノ鳥島について説明をします。沖ノ鳥島は、無人島だけど今まで約750億のお金が使われていることを話します。子どもたちからは、「無人島なのにどうして。」と驚きの声があがります。
「どうして沖ノ鳥島には、約750億のお金が使われているのだろう」と発問をします。子どもたちは、教科書や地図帳を調べます。「大事なものがある。」「この島は、魚がたくさん獲れる」など予想が出ます。
次の時間に調べていこうと確認をして、まとめと振り返りをします。
5年社会科 世界の大陸や海洋を調べて、ワールドツアーをしよう
グーグルアースを使って、楽しい世界ツアーに出かけよう!
まず、子どもの持っている地図帳と黒板の世界地図(学校に磁石でつく世界地図ホワイトボードがある)で大陸と海洋の確認をします。
このときにグーグルアースも使うと子どもたちは、歓声をあげます。「この大陸は?」「この海洋は?」とゲーム形式で問いかけていくと盛り上がります。
そして、教科書に写真が載ってあるビラミッド、ベルサイユ宮殿、万里の長城、カンガルー、大リーグの野球場、マチュピチュに行こうとグーグルアースを使ってツアーに出かけます。
グーグルアースには、ピンで目印を打っておきます。アフリカ全体→エジプト→ビラミットの遠景→近景と打っておき、順番にクリックしていくと迫力が増します。イメージオーパーレイで画像が浮かび上がってくるようにすると歓声がおこります。補助として、NHKの短い動画も見せるとツアーが魅力的になります。
この時のポイントは、まず地図帳でアフリカ大陸のエジプトを探します。見つけた人から起立をして、全員で場所を確認します。次に黒板の世界地図で確認します。そして、グーグルアースで見ていくようにすることです。そうすることにより、地図上で場所を何回も確認することになります。
ノートも大陸名、国名、ビラミッドなどと書いていき、思ったことをメモしていくことを確認します。
授業の最後に、、ツアーの中でどの大陸のどの国のどこに行きたいか理由を書いてまとめと振り返りをします。